はじめに:営業職の面接では「数字」だけではなく「人間力」も見られている
営業職の面接は、一般的な職種の面接とは少し異なります。理由は単純で、「売れる人かどうか」が極めて実践的な観点から見られるからです。
企業側は、あなたの対人スキル・課題解決力・数字への意識・継続力を確認し、「この人なら数字を作ってくれる」と確信を持てるかを判断しています。
この記事では、実際に営業職の採用面接でよく聞かれる15の質問と、それにどう答えれば良いかを解説します。事前に準備しておくことで、面接での自信と説得力が格段に高まります。
営業職の面接で聞かれる質問
質問1:「これまでにどんな営業経験がありますか?」
回答のポイント:
- 業界/商材/ターゲット層/営業手法を明確に
- 成果を数字で伝える
質問2:「一番大変だった営業経験は何ですか?どう乗り越えましたか?」
回答のポイント:
- 正直な経験と、そこからの改善行動
質問3:「あなたの営業スタイルを教えてください」
回答のポイント:
- 自分のスタイル+結果への影響
質問4:「数字へのプレッシャーにはどう対応していますか?」
回答のポイント:
- KPI管理・セルフマネジメント方法
質問5:「売れないとき、どう対処しますか?」
回答のポイント:
- 原因分析+行動改善
質問6:「当社の商品を売るとしたら、どんなアプローチをしますか?」
回答のポイント:
- 企業理解+ターゲティング+提案仮説
質問7:「あなたのこれまでの売上実績について教えてください」
回答のポイント:
- 年度別/月別/比率などで整理し、具体的に提示
質問8:「新規開拓と既存営業、どちらが得意ですか?」
回答のポイント:
- 両方に関わった経験があれば比較しつつ答える
- 得意な方で成果を出したエピソードを添える
質問9:「自社の商品に自信が持てないとき、どうしますか?」
回答のポイント:
- 顧客視点で「価値」を再確認し、事例などで補う工夫を伝える
質問10:「営業数字の遅れをどう取り戻しましたか?」
回答のポイント:
- PDCAの回し方、短期施策、行動量増加策
質問11:「ノルマが厳しすぎると感じたことはありますか?」
回答のポイント:
- 感じたとしても、どう乗り越えたか/受け止め方を前向きに伝える
質問12:「上司と意見が合わなかったとき、どう対応しますか?」
回答のポイント:
- 傾聴・目的のすり合わせ・建設的な対話姿勢
質問13:「チームで働くときに意識していることはありますか?」
回答のポイント:
- 情報共有・巻き込み力・成果連携などの具体例を提示
質問14:「失注から何を学びましたか?」
回答のポイント:
- 具体的なケースと改善策を提示
質問15:「これまでに提案した中で、最も印象的だった提案内容は何ですか?」
回答のポイント:
- 提案背景・顧客ニーズ・解決策・成果をストーリー仕立てで伝える
他の応募者と差をつけるには?──“調べても出てこないこと”を質問しよう
営業面接の逆質問では、「会社のウェブサイトを読めばわかるようなこと」ではなく、“内部の人しか答えられない”具体的な質問をするのがポイントです。
たとえば、
「〇〇業界との提携について拝見しました。あの取り組みは、今後の事業戦略にどう位置付けられていますか?」
こうした問い方をすることで、「この人は企業の本質に興味を持っている」と好印象を与えることができます。
まとめ:営業面接は“準備の質”で差がつく
営業職の面接では、表面的な経歴だけでなく、「どう考え、どう行動して、どう成果を出してきたか」を深掘りされます。そしてそれは、次の職場でも活躍できる再現性があるかどうかを見極めるためでもあります。
✅ 成果は具体的に
✅ 失敗談も、そこからの学びをセットで
✅ 数字と行動をセットで語る
✅ 面接先企業のサービスをよく調べる