〜機械に正しく読まれる「通過するレジュメ」の作り方〜
はじめに:職務経歴書は「AIに読まれている」時代へ
「書類で落ちる原因がわからない…」
転職活動で最も多く聞かれる悩みの一つが“職務経歴書の壁”です。
この壁の背景には、ATS(採用管理システム)という新たなフィルターの存在があります。
人の目でしっかり読まれると思っていた職務経歴書ですが、現代ではまずAIが読み取って評価し、一定点数を超えないと人間に回らないことも珍しくありません。
この記事では、「ATSに読まれる」ために必要な職務経歴書の構造や表現方法、無料テンプレートの提供まで、実践的に解説します。
そもそもATSとは?なぜ意識する必要があるのか
ATS(Applicant Tracking System)は、企業が複数の応募者の情報を一元管理するためのシステムです。
書類選考は、次のようなフローで処理されます:
- 応募者の職務経歴書をデータとして取り込む
- 機械(AI)が、スキル・経験・キーワードを抽出
- 点数化 or フィルターにより、通過/非通過を分岐
🔍 ポイント
→ ATS対応とは、人に伝える以前に、機械に読まれやすくする工夫なのです。
ATS対応の職務経歴書を作る5つのポイント
① Word形式+テキストベースで作成する
ATSはPDFでも読み取れるものがありますが、読み取りエラーが起きにくいのはWord(.docx)形式です。
また、文字として認識できない装飾(画像化、テキストボックス、図形など)は使用しないことが重要です。
② 見出し・構造は明確にする
ATSは文書の構造を判断し、スキルや経歴の抽出を行います。
以下のように、標準的なセクション名を用いて構造を明確化しましょう。
- 職務要約(Summary)
- 経歴(職務経歴)
- スキルセット
- 使用ツール・開発環境
- 資格・語学・その他
✅ 見出しは「太字+左揃え+1行スペース」でレイアウトすると読み取りやすいです
③ 職歴は時系列+役割+実績で記載
職歴は必ず時系列順(逆順可)で統一し、以下の要素を含めましょう:
- 会社名・期間(例:株式会社〇〇|2019年4月〜2022年3月)
- 担当業務(役割・ミッション)
- 実績(数値付きが望ましい)
✨ 例:
「新規ゲームタイトルのバランス調整を担当。月間アクティブユーザー数の維持率を85%以上に維持」
④ 求人票とキーワードを一致させる
ATSは求人票に記載されたキーワードと職務経歴書のマッチ率を評価します。
例:求人票に「AWS・Python・要件定義」とある場合は、そのままのワードを盛り込むこと。
❌「クラウド業務全般」→ 認識されない
✅「AWSを使用したインフラ構築」→ 認識される
⑤ 成果は定量化し、動詞+数値で表現する
「貢献」「支援」「対応」といったあいまいな言葉より、次のような具体的な記述が評価されます:
✨ 例:
- 「〇〇案件でプロジェクトリーダーを担当、最大5名の進行管理」
- 「新規機能を提案・実装し、直帰率を約30%改善」
【無料テンプレート】ATS対応職務経歴書(Word形式)
本記事で紹介した構成・書き方に対応した**職務経歴書テンプレート(Word形式)**をご用意しました。
📎 特徴:
- 見出し構成済み、テーブル・図なし
- スキル記入欄・職歴記入欄付き
- Wordでそのまま編集可能
NGな職務経歴書の例と理由
NGパターン | なぜダメなのか |
---|---|
表や罫線を多用 | 読み取りエラーの原因 |
装飾フォント・色文字 | ATSが誤読・スキップしやすい |
内容が曖昧(担当業務だけ) | 成果が伝わらず、スコアが低くなる可能性がある |
まとめ:職務経歴書は「読ませる」から「読まれる」時代へ
かつては、人事担当者にアピールするための「見せる書類」だった職務経歴書。
しかし今では、まず機械(ATS)に読み取ってもらうための“データ”としての設計が重要です。
シンプルで構造的な職務経歴書こそ、今の転職市場で求められる新しい常識です。
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